流れのままに ログ

2010年まではてなダイアリーで書いていたログの保管です。

「シャープさん、フラットさん」NYLON100℃ 本多劇場

ホワイトチーム、ブラックチームの順で観てきました。ちょっとネタバレなりなんで、これから観る人はご注意を。





主人公は劇団の脚本・演出家。自分が面白いと思うものは世間は理解してくれず、自分の内の世界に入り込んでしまう。
妄想というか、煙(主人公)の想像の世界と現実とが入れ替わり立ち替わり展開される。
ホワイトチームの三宅さん演じる煙が現実と想像の世界の隙間で狂気的な苦しみを見せる場面がものすごく苦しくかっこよかった。ああいうキレたところのある役を演じると俄然すごいなぁーと思う。
ストーリーの途中、終わり方もそれぞれ違い、ナイロンらしく居心地の悪いまま終わるのがホワイト。ブラックチームの方がストーリーとしてはストンと落ちるところがある。
河原さん演じるキザな男がものすごくイヤなヤツでツボだった。久々に六角さんを見たけれど役も少年だったせいかめちゃくちゃ若かったなぁー。松永さんが煙さんの笑いをただ一人理解する人として後半登場するんだけど、たった一人でも自分を理解してくれる人がいたら、その人は幸せなのかなぁと思うの同時に現実を受け止められない姿で終わるエンディングに何とも切なく悲しい気持ちになった。
ということであっとう的にホワイトチームの感想になってしまいましたが、ブラックも良かったし、両方見ても楽しめるお芝居でした。三宅さん贔屓なのでスミマセン。

今回前列の席に当ってしまったので、やっぱり本多劇場はある程度後ろの方が見やすいなぁ、と改めて思いました。